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1655話

怪しい。おそらく袁天佑の背後にはずっと操る者がいて、数年の布石を経て、相手は時機が熟したと判断し、この大企業を完全に奪い取ろうとしているのだろう。

卑怯な手段ではあるが、袁天佑も善人ではない。当時、夢潔が亡くなったのを機に、こっそりと策を巡らし、巧みに財産を奪い取った。良心に背く言い方をすれば、彼ら親子がいなければ、今頃は私が永興エネルギーの舵を取っていて、こんなに苦労することもなかったはずだ。今、彼らが転覆しようとしているなら、私としては傍観者として楽しむだけだ。

「袁天佑がどうであれ、これはやはりご主人が残された事業です。私は黙って他人の手に渡るのを見過ごすわけにはいきません」羅姉さん...