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161話

「健康グッズなんて、もっと嫌いだな。まだ体は健康だから必要ないし、自然なものが好きなんだ。毎日散歩したり、太極拳をしたりするだけで十分さ」

だから義母さんも、あんなものは高価でもなく、買っても使わないし、結局どこかに置いておいても最後は人にあげることになると言っていたんだ。

今日中に考えなければならない。明日ではもう遅い。オフィスでも考え、食事中も、歩きながらも、トイレに行っても考え続けた。頭が痛くなるほど考えても、いいアイデアは浮かばなかった。

給水機の前でお茶を入れながら、ぼんやり考えていると、突然肩を叩かれた。驚いて飛び上がり、振り返った瞬間、目の前が暗くなり、何か柔らかくて弾力の...