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1553話

「龚二。」

先頭に立った男が答えた。

「ええ、龚兄弟も見たでしょう、外はもう暗くなっている。夜に山道を走るのは危険だ。それに彼は今、出血が多すぎる。静養すべきで、動かすべきではない」

私は困ったふりをして言った。

「さっきは怪我は軽いって言ったじゃないか？」

龚二は驚いて尋ねた。

「みんなが心配するといけないと思って、わざとそう言ったんだ。実は筋や骨にまで達していて、今無理に動かしたら二次的な怪我をする恐れがある。そうなったら腕が不自由になるとまではいかなくても、今ほど器用には使えなくなるかもしれない」

桃燕は申し訳なさそうに言った。

「なんだって！」

四人の表情が変わった。

「慌てないで、ま...