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152話

何度か息を切らしながら、階段を駆け上がった。走りながら階段の角から上を見上げると、一気に四階まで、それとも五階だったか、もう忘れたが、ついに手すりにつかまる手が見えた。距離が縮まり、疲れも気にせず、歯を食いしばって上へ突き進んだ。

その手がついに手すりから離れ、ドアの開く音が聞こえた。距離はますます近づき、同じ階に飛び込むと、開かれたドアと、中に入る白い影が見えた。ほとんど手すりにしがみつくようにして階段を駆け上がり、ドアが閉まる直前に、肩でドアを押し留めた。

こんなに長い間悩まされてきたが、今夜ついに捕まえた。しかも住処まで特定できた。喜び、誇り、興奮が一度に胸に押し寄せ、この上ない爽快...