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1501話

陸雲が入り口まで歩いてきたところで、ドアが開き、十八、九歳の少女がお酒を持って入ってきて笑いながら言った。

「陸さん、お酒をお持ちしました!」

「テーブルに置いてくれ」

陸雲は手で示した。

「一緒に飲まないんですか?」

おそらく陸雲の気持ちを察して、唐薇はわざと言った。

「気分じゃない」

陸雲は振り向いた。

以前は陸雲が恋愛の場で自由に振る舞うのを見て、少し羨ましく思っていたが、今日は珍しく彼が憂鬱そうなのを見て、私は笑いながら言った。「さっきまで美酒と美女がどうのって言ってたじゃないか」

陸雲は私を一瞥して、相手にせず、あの少女を連れて個室を出ようとした。

「張淑珍は実際悪くないぞ」

私は機...