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1493話

「電極から高電圧が人体を通り回路を形成する感覚は、かつて経験した者によると、まるで鋼の針が体を貫くような痛みだという。」

続けて悩ましげに言った。「しかし、これを使うのはかなり危険でね。軽い場合は痙攣や失神、失禁を引き起こし、重症の場合は心臓発作を起こして、最悪の場合は死に至ることもある。」

私の顔色が少し変わったのを見て、白杵は得意げに目の前でスタンガンを振りながら言った。「これを使うには技術が必要だ。手際よく素早く操作すれば、相手に耐え難い苦痛を与えながらも、重大な傷害は与えず、青あざや痣などの明らかな痕跡も残さない。言わば、痕跡を残さない尚方宝剑というわけだ。私はこれが気に入っている...