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1363話

高いヒールだけが目に入った。好奇心からなのか、それとも男の肉色ストッキングへの執着からか、時々彼女がストッキングを履いている姿を見たいと思うことがある。あの長い脚に黒ストッキングを纏い、ピンヒールを履いた姿は、きっと色気に満ちているだろう。

「行きましょう!」高玥は靴を整えると、先に立ち上がった。

私は我に返り、後ろから彼女に続いた。バーの外に出ると、通りにはもう人影もまばらで、時計を見ると、もう11時近かった。

「あなたの車はどこ?」高玥は足を止め、辺りを見回して尋ねた。

「後ろの方に停めてある」私は説明した。来た時は人が多くて、前の方はもう駐車スペースがなかったのだ。

「私は友達...