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1355話

滑らかで、香り高く、精神が瞬く間に良くなった。彼女も逃げずに、まるで楽しむかのように応え、挑発し、無意識に痒いところを掻くと、軽く笑いながら身をよじる。

満足したところで、ようやく離れて「待ってたんだよ」と笑いかけた。

「あなたって本当に優しい」妻は褒美のように強く唇を重ね、そして寝室へ向かいながら「お風呂入ってくるわ。あとでもっと素敵なご褒美あげる」と言った。

心の中では期待が膨らむが、本題を忘れずにテレビを消し、ソファから立ち上がって「もうすぐ母さんの誕生日だよ」と言った。

「え?今日は何日だっけ?あ、そうだわね。残業で忙しくて、すっかり忘れるところだった」妻は最初は首をかしげたが...