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1351話

「ひとまず、この件はこのまま引き延ばして、私一人で頭を悩ませるしかないな。」

その日、ちょうど仕事を終えようとしていたとき、羅秀が外線から電話を取り次いできた。

また何か知り合いの切符の予約か、はたまた何かの付き合いかと思いきや、電話に出てみると、なんと邱青雲だった。私が話す間もなく、彼は先に切り出した。

「徐社長、お時間ありますか?うちの社長がお茶でもどうかと誘っておられます」

彼の声を聞いた途端、翔運の社長、董奎のことが頭に浮かんだ。前回、少し便宜を図ってくれて、少し得をしたが、どこか危なっかしい男だ。

これだけ日が経って音沙汰なしだったが、何をしていたのだろう。最近の我が社の発展が、...