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1294話

遅れてきた洪水が一気に爆発し、その道筋にあるすべてを押し流していった。

……

体は心地よかったが、それ以上に杜小月の反応に驚いた。彼女の顔から赤みがゆっくりと引いていくのを見ながら、私は軽く笑って冗談めかして言った。

「今、俺の体力がどうか分かったでしょ?」

杜小月は小さな唇を尖らせ、恥ずかしそうに私の体を軽く叩いた。

「なんで泣いてるの?」私は慌てて彼女の目から滑り落ちた涙を拭った。

彼女も手を伸ばし、もう片方の目尻の涙を拭った。

「さっき痛かった?」私は自責の念を込めて尋ねた。

杜小月は小さく首を振ったが、それでも涙は止まらなかった。

「じゃあどうしたの?何か言い方が悪かったなら、謝るよ。...