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1270話

ふぅっと息を吐く音が聞こえ、まるで真っ白な絵巻物が広がるかのよう。深く刻まれた背筋の谷間が、少しずつ開かれていく襟元に合わせて現れていく。私は目を見開き、じっと見つめていた。

……

ファスナーは腰の上まで下がり、ゆっくりと最後まで引き下げられる。背中の溝は深く、美しい曲線を描き、丸みを帯びた尻のラインは、まるで起伏のある丘のよう。真っ白で、柔らかそうだった。

彼女の速い鼓動が聞こえるような気がした。呼吸は荒くなり、その熱い吐息が雪のような背中に当たる。息をするたびに、彼女は背中をわずかに凹ませ、まるで背後に野獣が立っていて、傷つけられることを恐れているかのようだった。それが私を強く刺激し、震え...