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1215話

「何か服を選んで、アクセサリーも、人と争うようにね。まあ、今年は経済的に余裕があるから、去年みたいにあれこれ考えなくていいのが救いだけど」朝いっぱい奮闘して、午後中ショッピングして、通りで倒れそうになるほど疲れた。大小の袋を抱えて、車がなかったら、誰かを雇って家まで運んでもらわなきゃならなかっただろう。

仕方ないことだ、毎年二つの家族を回るんだから。

三往復もして、やっと全部の荷物を家に運び終え、ソファーにへたり込んで「お母さんに聞いた?」と尋ねた。

「聞いたよ!」妻が答えた。

「いつも通り?」と私。

「うん!二十九日は年越しの食事で、三十日は実家で団らん!」妻が頷いた。

これは結...