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1166話

そして、ここの駐車場は他の場所とは違って、ただの平地ではなく、一台ごとに区切られていて、列の間には大きな木が植えられている。おそらく夏の時期に車が直射日光で焼けないようにという配慮だろう。

駐車場に着くとすぐに警備員が出てきて、私たちの車を誘導してくれた。最初の印象の良くなさは、こういった心配りのサービスであっという間に払拭され、むしろこの会員制クラブに興味が湧いてきた。

人の流れは少なくなく、車を停めるとすぐに後ろからも車が来て、警備員は忙しそうに後続の車を誘導していた。張婷と一緒に車を降り、クラブ内に入る。ここの全てに対して少し神秘的な感覚と期待感があった。温泉クラブというものは、男な...