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1155話

女が艶やかな喘ぎ声を漏らし、顔を赤らめ息を荒げながら彼に寄りかかった。彼は笑みを浮かべて私を見ながら「この女、ベッドの技は並じゃないぜ。お前がうなずくだけで、すぐに王様のようなサービスを味わわせてくれるぞ」と言った。

さすがに手強い。一つ一つ人の心の弱点を的確に突いてきて、断れないように、抵抗できないようにしてくる。私はやや手を焼いていた。だが不思議なことに、董奎が大盤振る舞いすればするほど、私は彼に対して警戒心を強めていった。こういう人間は非常に危険だということを知っていたからだ。うっかり彼に飲み込まれたら、苗雪晴の言った通り、骨の欠片すら吐き出さないだろう。

「やめておきます」私は女を...