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1083話

彼女を関わらせ続けると、勘の良い人に疑いを持たれかねない。

机の上の朝刊に目を通してみた。朝刊なら、私は夕刊を当たることにしよう。相手はそれなりに頭が切れる。同じ業界に長くいると内情に詳しくなるが、その分ずる賢くもなる。私も夕刊で売れていない新人を探すことにした。彼らは出世に必死だから、操りやすいし、値段もそれほど高くないだろう。

夕刊の社員情報を調べると、入社して間もなく、ニュースのタレこみを待って色んな所に電話番号を残している記者がいた。曹という姓だ。電話を手に取り、何度か番号を押したものの、結局かけることはなかった。孫学勇を呼び、夕刊社に行ってこの人物について探りを入れるよう指示した。...