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1069話

身は通りの店に酒を買いに行った。

しばらく迷った末、多少の後悔はあったが、すでに目撃してしまった以上、見て見ぬふりはできない。結局、あの若者たちも善人には見えないし、彼らの腹の内なんて、男ならわかるだろう。私は人混みを掻き分け、わざと女性に声をかけた。「ここで何をしているんだ？」

声を聞いて、全員が振り返って私を見た。女性は少し呆然としていて、顔を上げて私を見たものの、まったく反応がない。おそらく私のことを思い出せないのだろう。

女性が黙っているのを見て、金髪の若者が問い返してきた。「お前は誰だ？」

「彼女の友人だが、お前は何者だ？」私は嘘をついた。

「彼女は俺の彼女だ！ここで酒を飲ん...