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1048話

動けなくなったが、彼は簡単には屈しない。さらに力を入れて掘り進める。汗が採蓮師の衣服を濡らし、蓮根の姿がだんだんと明らかになり、繋がる蓮の葉が揺れ動く。この珍しい大きな蓮根に採蓮師は興奮し、喜びを感じ、その新鮮な味わいを急いで試したいと思った。

指先が動くたび、池の中から「ぷちぷち」「ぱちぱち」と様々な音が響く。水中の蓮根がはっきりと見えてくるにつれ、彼女の表情もあからさまになっていく。両手で時に頭を掻き、時に目を奪う雪蓮を掴んで揉みしだき、時折私を抱きかかえて押したりする。

歌うような声はますます大きく、切迫したものになり、動くたびに水しぶきが上がる。彼女はすでに我を忘れ、方向も分からず...