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1019話

彼女の複雑な表情を見て、私は落ち込むべきか、それとも嬉しく思うべきか分からなかった。

「気にしないで。あの人が宝を見る目がないだけよ。あなたの良さが分からないのよ」妻は申し訳なく思ったのか、それとも哀れな私を見て心から心配してくれたのか、強く私の味方をして不満げに言った。

「僕は宝なの？」心の中ではすでに甘い気持ちでいっぱいだったが、それでももう一度確かめたかった。

「私の目には、あなたはそう。かけがえのない宝物よ！」妻は後ろから私をぎゅっと抱きしめ、力強く言った。

体も心も温かくなり、さっきまでの小さな挫折は一瞬で消え去った。私は振り向いて彼女を抱きしめ、額にキスをして「やっぱり君だ...