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1000話

美しく、世間から隔絶された場所、誰もが一度は訪れてみたいと思うような場所だ。こういった写真は宣伝に最適だろう。

苦笑して首を振る。ここで何年も過ごしてきたが、特に美しいとは感じたことがない。だが呉鵬は手伝いに来てくれたのだから、あまり言うべきではないだろう。蘇国成はすでに楊志と高鴻と話し込んでいて、三人は大通りの突き当たりに立ち、遠くに連なる山々を眺めながら、何かを指さして話している。

出発の時間だと彼らに声をかけると、あの山々を見た後、蘇国成たち三人はどうやら興奮した様子で、それぞれ自分の車に戻り、トランクから1メートルほどの紅木の箱を取り出した。私が怪訝な表情を浮かべる中、彼らは箱から長...