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811話

「ふふ、言うじゃない!そんなに凄いわけないでしょ?ちょっと奥に入ってみましょうか。あそこに分かれ道があって、西側は人があまり通らない小道よ」と言いながら、張玲は車を再始動させ、分岐点へと向かった。地元の人間で、長年この辺りを走り回っていた彼女は、周辺の道をよく知っていた。

二人は細い山道に車を入れた。両側は生い茂る木々に囲まれている。エンジンを切り、窓を閉め、ドアをロックすると、張玲は前から後部座席へと移動した。呉二虎は体格が良いため、移動するのに少し手間取った。

やっとの思いで後部座席に辿り着いた頃には、張玲はすでに自分の服を一枚残らず脱ぎ捨て、艶めかしく渇望の眼差しで呉二虎を見つめなが...