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2864話

「いいや」と呉二虎は言った。

「まさか!劉書記がそんな人だなんて信じられないわ」と周芬は驚いて言った。

「信じられないことなんか何もないさ。彼が君たちの前であんなに真面目ぶっているのは、いわゆる『兎は自分の巣の周りの草は食わない』ってことさ。身近な女性には手を出さないだけで、彼が悪くないってわけじゃない。ただ、彼が深く隠し通してきただけのことさ」と呉二虎は言った。

「うん、私は前から知ってたわ。彼のような官僚は、さぞかし腹黒いんだろうなって。でも、彼がこういう面でこんなに悪い人だなんて、坊さんと手を組んでそんなことをするなんて、本当に想像もしなかったわ」と周芬は言った。

「最初は王能に仕組まれ...