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2827話

「この発見で、呉二虎の劉書記に対する良い印象は一瞬で崩れ去った。彼はこれまで劉書記の前では常に高い山を仰ぎ見るような感覚を持っていた。自分とは違って、劉書記は立派な人間だと思っていた。劉書記の人格はなんと高潔だろうと!

だが今や分かった。男というものは!どんなに高い地位にあろうと、どんなに身分が高かろうと、男である限り、みな下半身の生き物だ。ただ誰がうまく偽装しているかの違いだけだ。

呉二虎はさらに劉書記の足元にある革のカバンを見つけた。開けてみると、中には数冊の通帳があった。その通帳の数字に呉二虎は驚愕した。すべて百万単位のものばかり。くそっ、この劉書記がなぜこんなに多くの金を持っている...