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2583話

「美芝はため息をついた。

「あら、でも二虎兄さんに診てもらわないの?治せるかもしれないのに……」と梅子が言った。

「何を治すっていうの。お母さんはもう数年で五十よ。もういいの。慣れたわ。それに、今は二虎がいるでしょう?お母さんは二虎をもう息子のように思っているのよ」と美芝は答えた。

「お母さん、お父さんとまだあのこと、するの?」梅子は恥ずかしそうに尋ねた。

「この子ったら、何を聞くのよ」美芝は照れ隠しに言った。

「聞いてみただけよ。私ももう女として二人も子供がいるんだから、子供じゃないわ。お母さんが幸せに生きているかどうか知りたいだけ」梅子は笑った。

「するにはするけど、回数はずいぶん減ったわ...