




2話
「手伝ってくれないか?一晩だけ?」
一体何を手伝えというのだ??
大牛がこんなに本気で頼んでくるとは。
「大牛兄貴、同じ村の者同士、手助けするのは当然だけど、嫂さんを…そこまでは…」
ここまで聞いて、呉二虎の胸の内も興奮と好奇心で満ちてきたが、口調だけは慎重さを保った。
「聞いてくれ、お前にこの頼みを引き受けてもらうなら、確かに俺の女房と一晩過ごすことになる」
「なぜだ?」
「実はな、俺は呉徳財にひと泡吹かせたいんだ。そいつに復讐する最高の方法は、でっかい緑の帽子をかぶせてやること。つまり、あいつの女房の秀姑に他の男の子種を宿させるんだ。俺はもうダメだが、お前は俺の息子を救ってくれた。だからこの千載一遇のチャンスをお前にやりたい。それに、お前のあのすごい持ち物は見たことがある。村中の男どもじゃ誰もお前には敵わないだろう。お前が手を出せば、呉徳財の女房なんて朝飯前…」
「だが、お前はまだ初めてだろう。だから、まず秋梅に少し教えてもらうといい」
そう言いながら、大牛の目には病的な興奮の色が浮かんでいた。
これを聞いて。
呉二虎はようやく大牛の驚くべき言葉の意味を理解した。
くそ、村長への復讐だったのか。しかし、あの表情を見ると、単なる復讐というより、すでに何かに取り憑かれているようだった。
だが正直なところ、呉二虎は心を動かされていた。これは一石二鳥の好機ではないか。この村で彼が最も惚れている呉勇の女房・蘭花だが、まあ、先に秋梅嫂さんや村長の女房と一度経験を積むのも悪くない…
結局、二十歳を過ぎてもまだ童貞なのだ。それに、呉徳財の女房・秀姑とは因縁もある。彼女のせいで自分のアレが台無しになりかけたのだ。もし大牛の言う通りなら、これは復讐にもなる。
だが、どうやって村長・呉徳財の女房・秀姑を口説けばいいのか?
自分の立派な持ち物だけで?もし彼女が村長に告げ口したら、収拾がつかなくなる。この時代、新中国が成立して三十数年、流氓罪で銃殺もありえるのだ。
それに、秋梅嫂さんがなぜ彼と寝ることに同意するだろうか?
呉二虎は自分の懸念を口にした。
「大丈夫だ、二虎。お前はまだ初心者で、女というものを知らない。女というのはな、一度寝て、快楽を与えてやれば何も問題ない。むしろ後からお前のことを忘れられなくなるかもしれん。他人に話すこともない。それどころか、欲求不満の女は抱かれることを望んでいるものだ…」
大牛は顔を赤らめ、まるで経験豊富な男のように言った。
「マジか?そんなことあるのか?」呉二虎は即座に喜色を浮かべて尋ねた。大牛の経験談に驚きと興奮を覚えた。
そうなら、これは本当に実現できるかもしれない。自分の持ち物には自信がある。女はきっと手放せなくなるだろう!
さらに、彼は少し下品なことを考えた。もし以前、蘭花嫂さんを救った時に彼女のズボンを脱がせて、泥鰻川のほとりで抱いていたら、何も問題なかったのだろうか?蘭花嫂さんも彼のことを忘れられなくなっただろうか?
結局、彼は偶然に蘭花嫂さんの家の秘密を立ち聞きしていた。あの呉勇は大病を患って以来、もはや役立たずだということを…
「もちろんだ。四根のことを知っているだろう?村長は四根の結婚式の夜に彼の女房・彩霞を手に入れたが、彩霞は誰にも言わなかった。それどころか、この間、夜遅くに彼女が村長の家に行くのを見かけたぞ。今や四根は自分の息子が自分に似ていないことに気づいたが、彩霞は頑として認めず、結局うやむやになった」