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1769話

「今回の彼の身柄確保も私としては仕方のないことでした。上からの指示で彼を先に拘束するよう言われたんです。党員幹部として、組織の指示に従うしかなかったんですよ。こんな不愉快な事態になるとは予想していませんでした。こうしましょう、今すぐ私が直接公安局に行って状況を確認してきます。どうせ数分で済みますから、お二人はここでお茶でも飲んで少しお休みください。劉書記、いかがでしょうか?」江楓が尋ねた。

「わかった。江楓、状況を確認するのに15分だけ時間をやる。行ってきなさい」劉書記は冷ややかに言った。

江楓は敢えて遅れるわけにはいかず、急いで立ち上がり、秘書の劉成にここで劉書記と張玲の相手をするよう指...