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1567話

「アイヴァーヤ、あたしたち二人で彼女の服を脱がせて、鍵が隠されていないか確かめるわよ。それから部屋も探しましょう。絶対見つかるはずよ。サンジャイ、あとでこの裏切り者の狂った娘を抱いてやりなさい。これからはおとなしく家に居るようになるでしょうからね」ウナは凶悪な形相で命じた。

「ウナお姉さま、そんなことしないで。私には金庫の鍵なんてありませんし、遺言書も持っていません。でも、そういうものがあることは知っています。手に入れたら皆さんにもわかるでしょう」言いながら、イナは部屋を出ようとした。突然、彼女の心に大きな恐怖が湧き上がった。自分の親族たち、母親も実の姉でさえ、彼女に安心感を与えてくれないと...