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1404話

「見つからなかったか。もしかしたら、俺たちはこいつにまんまとだまされたのかもな。お前、こいつを起こせ」二少が香姐に命じた。彼の命令に、香姐は逆らえるはずもない。急いで呉二虎の肩を揺さぶったが、呉二虎は装い続けた。彼女はとうとう思い切って、呉二虎のべたつく巨大なものをぎゅっと握みしめた。

呉二虎はもはや演技を続けられず、わざとらしく苦しげに目を開けた。その様子に大少たち三兄弟は思わず笑ってしまった。

「香姐、その手は効くな。これぞ男の弱点だ。おい、呉二虎、蘭花が九時に西駅で待ち合わせるって言ったんじゃなかったのか?もう十一時過ぎだぞ。彼女が来る気配はなかったぞ?」韓兵は不機嫌そうに呉二虎に言...