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1206話

しかし彼は知らなかった。呉二虎があの夜、無意識に彼の妻・秋玲の美しい体に入り込んだ後、秋玲はいつの間にか呉二虎に惹かれ始めていたことを。秋玲自身さえ、呉二虎のあの一撃で自分の心が変わってしまったことに気づいていなかった。

この頃、彼女は呉二虎を見るたびに、あの夜、彼の逞しい体が彼女の中に入ってきた光景を思い出してしまう。その光景が浮かぶと、彼女は下半身がじっとりと濡れるのを感じ、呉二虎にもう一度自分を求めてほしいと願ってしまうのだった。

だからこそ、彼女は月に二回の定期的な妊婦健診を楽しみにしていた。その時だけは、正当な理由で自分のズボンを脱ぎ、呉二虎の温かい手が自分の体を触れることを許せ...