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66話

段栄安は本来なら肉鞭でこの女を打ちのめすつもりだったのだが、数回しごいた後で気づいた。この女の尻は確かにしっかりと突き出され、自分に向けられているものの、その頭は落ち着きなく振り返り、目はまっすぐ彼女の手にある硬いものから離れていなかった。

その熱い視線はもはや張り付いているようで、打たれることを恐れる様子は微塵もなく、今すぐにでも自分を食べてしまいたいとでも言わんばかりだった。

このような肉鞭は、目の前のオメガにとって罰どころか、むしろ喜びをもたらすものでしかない。

元々は意気揚々と姜婉琛を肉鞭で打ち、懲らしめようとしていた段栄安だったが、一瞬萎えてしまった。

もちろん、今回は精神的...