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51話

「くっくっく、その子、かわいい?」姜婼は冷笑いを続けながら尋ねた。

「とてもかわいいよ。そうじゃなきゃ、あんなにファンがつくわけないだろ」段荣安は一歩も引かずに返した。

やはり、このろくでなしは若い子に目をつけたんだ!

「そういう年頃の子は、お前みたいな偽物の芸術家の甘い罠にまんまとかかるって聞くけど。連絡先でも聞いて口説いてみる?」姜婼の顔に笑みが広がり、その唇の端はもう引きつるほどに上がっていた。

すると相手は同意するように頷いた。「へえ、言われなくてもそのつもりだったんだ。明日にでもカメラの死角から回り込んで、連絡先をもらってくるよ」

「連絡先なんか取るだけ無駄よ。さっさと人気...