終末世界―最上級アルファへの転生【百合オメガバース】

86話

「昨日の約束通り、朝一でヤろう」と言っていた以上、温榆柔はどうあがいても逃げられるはずもなかった。

翌朝、温大美人はいつものように夢から目を覚ました。

意識が戻るや否や、体内に熱く張り詰めたものを感じる。考えるまでもなく、それはあの悪い男のものが硬くなっているせいだ。

そう、いわゆる朝立ち。しかも彼女の中で勃起している。

もう、いつも彼女をいじめてばかり。

温榆柔は顔を熱くしながら、心の中でその男をこっぴどく罵った。

二言三言悪態をついて、心がすっきりしたところで、目の前の悪い男を見てみる。目をしっかり閉じ、まだ熟睡しているようだ。

その寝顔を見つめながら、温榆柔の賢い頭脳が回り始めた。

ま...