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55話

「まあ、基地の最初の四級異能者が突破したのもつい最近のことだからな」

「それもたくさんの晶核を積み上げての話だ」

「趙英は?」

「ただの中堅幹部だぞ」

「基地が特別に育成する計画にも入っていなかったし」

「基地も彼女にそれほど晶核を提供していなかった」

「そんな状況で、この女はただ自分の異能者チームだけで、のし上がってきたんだ」

「誰が見ても分かる。この女の才能は間違いなく非凡だ。もう一人の四級異能者に劣らないほどにな」

「基地でたった二人しかいない四級異能者、しかも最も才能がある方となれば、基地も趙英を重視せざるを得なくなった。たとえ彼女が女だとしてもな」

「少なくとも、以前のように放置する...