終末世界―最上級アルファへの転生【百合オメガバース】

29話

「あなたは一体何がしたいの？」

意志が徐々に崩れ落ちていく隋葉は、嗄れた声で目の前に自ら体を投げ出してきた女に問いかけた。だが、その行為は少しも彼女を喜ばせるものではなかった。

なぜこの女はこうも頑なに聞き入れないのか？すでに彼女を連れ出すと約束したというのに、まだ何を望んでいるというのだろう？

顔傾はなおも冷静そのもので言った。「何をするって？隋葉、さっき、言ったじゃない。あなたに、精液を、少し体内に、残しておいて欲しいの。保証として。口約束より、ずっと効果的だと思うわ」

絶え間なく擦られ、満たされ、突かれる身体に、顔傾の呼吸も乱れ、言葉さえもたどたどしくなっていた。

そう言うと、まるで...