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16話

「城青中学内。

見て誰も反対しないのを確認して、隋葉は新しい任務の発表を始めた。「よし、誰も反対がないようなので、そういうことにしましょう。今一番急ぐべきは別のことです」

最も重要なことだと聞いて、皆は息を潜めて待った。

「靖雲!」

「はい!」隋葉の厳しい口調に、彼女は思わず背筋を伸ばして返事をした。

「全ての異能者を連れて売店の入り口を塞ぎなさい。命令があるまで、誰も中の物に手を触れてはダメ。あなたたち自身も含めてよ。勝手に動いた者がいれば、私が外に放り出すから」

「了解しました!」

「全ての異能者、私について来なさい」

異能者たちが列から出ると、靖雲は先頭に立って売店へと向かった。

このと...