終末世界―最上級アルファへの転生【百合オメガバース】

116話

彼女は沈黙を選んだほうがいいだろう。

だから、隋葉は答えなかった。

しかし顔傾はそのままにしておかず、怒りの眼差しで彼女を睨みつけた。「早く言いなさい！」

この嫉妬の気配は隠しようがない。

「嫉妬しておいて話させるなんて」隋葉は小声でぼやいた。

「当たり前でしょ、ライバルがどんな姿かぐらい知っておかないと」

「はぁ…」

「早く言って」

「わかったわよ。まぁ、結構綺麗だし、スタイルもいいし、あそこも…うん…」

本当に言いにくいな、この嫉妬の空気がさらに濃くなった気がする。

美人に迫られ、「あそこも、なに？」

「その、すごくキツイっていうか…でも彼女の体は冷たくて、全然温かみがなくて、触りたいとも...