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788話

玉女山は苦寒山のように厳しく高くはなく、周囲の景色も美しく、傾斜も緩やかで、歩いていると平地を歩くかのような感覚で、まったく圧迫感がなかった。

夕暮れ時、湾曲した湖が目の前に広がり、そよ風が心地よく吹き抜け、清涼感をもたらしていた。波光が煌めき、周囲には草木が茂り、花の香りが漂う、まるで仙境のような場所だった。

湖の向こう側には、いくつかの道観が連なり、山林の間に点在していた。

入り口には二つの巨大な香炉が置かれ、優雅に静かに青い煙をたなびかせていた。

「着いたわ」蘇沐紫は整った顎を少し上げ、呟いた。「久しく戻ってこなかったわね。師匠と師姉たちは元気かしら?ここで待っていて、先に入って...