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787話

老和尚は首席の位置に座っていた。

「苦禅大師、今回は山を下りて人命救助にご協力いただき、誠にありがとうございます」龍玉嬌は赵哲に一瞥を投げた後、すぐに口を開いた。「ここに、私たちは婉渓を代表して、わざわざお礼を申し上げに参りました。一杯お供えします」

一同は立ち上がり、老和尚に向かってグラスを掲げた。

「いやいや、お気遣いなく」老和尚は笑みを浮かべながらグラスを手に取ったが、口に運ぶ前に眉をひそめた。「これは何だ?水か?」

「え?苦禅大師はお水をお飲みになるのでは?」龍玉嬌は一瞬戸惑い、言った。「出家された方は酒肉を慎み、精進料理を中心にされると思い、今回は特に多くの精進料理を用意しま...