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782話

赤と黄色の袈裟を纏い、禅杖を手にした長い眉の老僧が目の前に現れた。その後ろには棒を持った僧侶たちが続いていた。

「阿弥陀仏、施主が夜中に我が少林寺の十二銅人陣に忍び込まれた理由を伺ってもよろしいでしょうか」長眉の僧は片手を胸の前に置き、赤黄色の袈裟がろうそくの光に照らされて輝いていた。見るからに格別な風格を漂わせている。

「あなたは何者だ?」趙哲は尋ねた。

「わしは少林寺の住職、無名じゃ」長眉の僧は老僧よりも若く見え、確かに僧侶らしい雰囲気を持っていた。あの老僧のような風変わりな性格とは大違いだ。

「無名大師でしたか、失礼しました」趙哲は急いで礼を取った。「方丈、私が今回わざわざ少林寺...