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758話

「龍家はさすがに傲慢な一族だ」

龍家の当主・龍傲天は趙哲たちを見るなり彼らの来意を察し、単刀直入に言い放った。

「貴様らには、我が龍家と同盟を結ぶ資格があるというのか?」

そんな強圧的な態度に、草原の鷹王はかなり腹に据えかねていた。どう考えても自分は草原の王なのだ。確かに龍家ほど大きな勢力ではないにしても、そこまで高飛車に出られ、まるで蔑むような目で見下ろされる筋合いはない。

相手のいきなりの切り出しと横柄な態度は、趙哲にとっても予想外だった。だが、相手が遠回しにせず言ってきたのなら、彼も回りくどい言い方はやめることにした。

「龍家主、私たちのような若輩者があなたと同盟を結ぶのは、分不相...