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749話

無双城の外、葉無双たちはすでに出迎えていたが、表向きはそう丁寧ではなかった。アハンダたちは全員馬から引き摺り下ろされ、無双城へと連行された。神も知らぬ、鬼も気づかぬうちに。

翌日の朝、草原の猛図側を監視していた二人の黒装束の男が報告してきた。何も問題はなく、鷹王の軍師がすでに三分の一の兵を率いて無双城へ救援に向かっており、残りは猛図というその勇ましいだけで知恵のない愚か者が守っているとのこと。これなら鷹王の部隊を叩き潰すのはさらに容易になる。

草原の狼王は顔を引き締め、羊毛の戦装束を身にまとい、馬に跨って刀を振り上げた。「全軍、我に続け!狼王の陣営を攻撃する。今日こそ必ずや奴らを仕留めてや...