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720話

方傲雪は心臓がバクバクと鳴り、必死に抵抗して赵哲の暴走を許さないようにしていたが、彼女をより一層夢見心地にさせる以外に何の効果もなく、むしろその感覚にどんどん引き込まれていった。

呼吸は重く、頬は紅潮していた。

方傲雪の整った顔には赤みが広がり、見開いていた瞳もゆっくりと閉じられ、まるで諦めたかのように相手の求めるままになっていた。

赵哲は内心でほくそ笑んだ。女社長の味は悪くないようだ、やはり初心者だな。

彼女の胸元を撫でると、方傲雪は甘い吐息を漏らし、鼻から熱い息を吐き、時には応えるような仕草さえ見せ始めた。

次第に方傲雪はその感覚に完全に浸り、もはや抵抗することもなくな...