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680話

黒バルは来訪者を見て、本能的に従順さを示した。彼は急いで立ち上がり命乞いをしようとしたが、趙哲に制止された。「お前は今、自由な身分だ。もう奴隷ではない。だから彼に気を遣う必要はないんだ」

「でも……」黒バルは何か言いかけたが、言葉を飲み込んだ。

後ろからスターバレンが笑顔を浮かべながら歩み寄ってきた。「この方の言う通りだぞ、黒バル。今日からお前の自由を認めよう。それに、いい仕事も用意してある。もうわしの奴隷ではないんだ」

「本当ですか？」黒バルは半信半疑で、疑わしげな目で尋ねた。「冗談じゃないでしょうね？」

黒バルが知る限り、この極悪非道の商人は絶対に損な商売などしないはずだった。

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