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653話

「イケメン、一杯奢らせてくれない?」その時、妖艶な装いの女性が色気たっぷりに近づいてきた。

「お姉さん、ナンパの仕方が古すぎるんじゃない?」趙哲はニヤニヤ笑いながら言った。「まあ、今日はご機嫌だから、座って一杯どうぞよ」

「ありがと」妖艶な女性は少しも遠慮せず、すぐに司馬王子に体を密着させ、もう少しで服を脱いでしまいそうなほどだった。「こんなイケメン、見てるだけでアソコがジンジンしちゃう」

「どけ、みんな道を開けろ!」その時、密集した人々の間に突然道が開き、がっしりとした体格の浅黒い男が恐ろしい形相で歩み出てきた。

司馬王子の胸に寄りかかっていた妖艶な女性の表情が一瞬揺らいだ。黒蛇がこ...