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650話

赵哲は察しがよく、何も言わずに頭を掻きながら自分の部屋に入った。待つこと間もなく、一人の艶やかな女性の姿が滑り込んできた。孫婉溪以外の誰がいるだろう?

「へへ、もう我慢できなくなったの?」

「このバカ、我慢できないのはあんたでしょ」孫婉溪の色っぽい声が響いた。「最近体の調子が悪いから、ほぐしてくれない?」

「よーし、さっそく開拓作業に取り掛かりますよ」赵哲は飛びかかり、まるで猛獣のようにその艶やかな体を押し倒し、思う存分味わった。

乾いた薪に火がつくように、激しく絡み合い、何度も交わった後、孫婉溪はようやく満足げにベッドに横たわり、一糸まとわぬ美しい体は骨が溶けたかのように柔らかだった...