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604話

「きゃん!」

淡い風が吹き抜け、背後から容赦なく腰を抱き寄せられる大きな手。水玲珑は一瞬驚いたが、すぐに嬉しそうな声を漏らした。「へぇ、意外な手練れね」

「ふふん、俺の手練れさはこんなもんじゃないぜ」趙哲の下卑た声が背後から届く。抱き寄せた女体はまるでライターのように彼の男の炎を点火していた。柔らかな臀部の感触に、彼は躊躇なく昂ぶりを覚えた。

耳たぶを舐めながら、趙哲はゆっくりと首に巻かれたスカーフを引き下ろした。丸みを帯びた襟元から、ふっくらとした豊かさが露わになり、深い谷間が襟に沿って続いている。

趙哲は思い切り手を差し入れ、獲物を包み込むように力強く掴んだ。

「あぁっ……」

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