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600話

「まぁね、男としては、特に血気盛い若い男なら、一日一晩も退屈な車旅を耐え忍んだんだから、ちょっとリラックスする機会を見つけたくなるのも当然だろう」

趙哲が外をぶらぶらするのは、もちろん目当てを探すためだった。

正直なところ、彼はまだ東北の女の子を味わったことがなかった。どんな味なんだろう?

宿の玄関を出たとたん、強烈な光線が急ブレーキの音とともに暗闇を切り裂き、猛スピードで迫ってきた。

見れば分かる、どこかの発情したバカが見栄を張っているんだろう。

真っ赤なフェラーリは、夜の闇に浮かぶ炎のようで、獰猛な獣のように宿の玄関に向かって走ってきた。同時に、趙哲に向かって突進してきた。

車...