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56話

こうして、凌漫漫は安心怡を連れて派出所へ向かい、すぐに趙哲を釈放してもらった。

弟の嫁が迎えに来てくれたのを見て、趙哲は感極まって目に熱いものがこみ上げてきた。「弟の嫁さん、兄貴が迷惑かけちまったな」

安心怡は言った。「お義兄さん、もういいんです。あなたは私のために李小舟を殴ったんでしょう。この件は家に帰ってから話しましょう」

趙哲は凌漫漫の方も見た。気品があり、若くて有能で、美しくセクシーな凌漫漫に目を奪われた。「弟の嫁の友達が本当に役に立ったんだな。しかも、こんな美人さんだとは」

再び凌漫漫に礼を言った後、安心怡は言った。「漫漫、今回は助けてくれてありがとう。お礼に食事でもどう?」...