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525話

どんな時でも、男の情念が一度掻き立てられると、それは炎天下に注がれたガソリンのように燃え上がり、燃え盛る怒りを放つものだ。ましてや今、自ら身を捧げる清純で魅力的な依依が身の下にいるのだから。

彼の瞳には赤みが差し、呼吸は荒く、両手は自然とあの白いシャツの下の蕾のような胸へと伸び、少し乱暴に揉みしだき始めた。

男女の営みに触れたことのない依依にとって、この程度の接触でさえ、間違いなく恥じらいと震えを誘うものだった。しかし身を捧げるという固い決意の下、彼女は体の反射的な反応を必死に堪え、上に乗る男の愛撫に身を任せた。

すべてが自然の成り行きだった。小川のほとりの草地で、月明かりは薄暗かったが...