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413話

「ふふ、鉄書、事前に相談せずにこんなことを持ち出したのは少し申し訳ないと思っている。だが冗談を言っているわけでは決してないんだ」王天虎はくすりと笑い、座っている趙哲を見やりながら言った。「ことわざにもあるだろう?英雄は古来より若者から現れるものだ。青は藍より出でて藍より青しとな。彼が若くて経験や力がないように見えても、実力だけで言えば、ここにいる全員の中で、彼に勝てる者は一人もいないと断言できるよ」

「えっ!?」

一同からどよめきが上がった。あまりにも人を見くびりすぎではないか!

彼らのような社会の荒波を生き抜いてきた者たちは、他のことはともかく、喧嘩や殺しなら手慣れたものだ。実力で勝負...