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41話

「分かりました、階数だけでも大丈夫です。少々お待ちください。手順通りに警備室に連絡しないといけませんので」と門衛は頷きながら言った。

門衛が電話で連絡を取り始め、趙哲は辛抱強く待っていた。

五、六分ほど経つと、韓勇が本当に建物から出てきて、正門の外まで来ると、趙哲を見て眉をひそめ、「あなたは誰ですか?さっき守衛から兄が来ていると聞いたんですが。人違いじゃないですか?」と言った。

趙哲は「韓勇、ちょっと話があるんだ。あそこの林のほうで話そう」と言った。

韓勇は眉をひそめて「私はあなたを知りませんよ。何の用ですか?仕事に戻らないといけないんです」と言った。

韓勇が立ち去ろうとするのを見て...